【骨肉腫の闘病記:2】生検で骨肉腫と確定
私はかつて小児がんの一種である骨肉腫という稀な病気にかかりました。脚に障害は残りましたが克服し現在は元気に暮らしています。
今回は、生検を受けた頃について。
【骨肉腫の闘病記:1】ひざに痛みを感じ始めてから骨肉腫だとわかるまで
初めて行った病院。そのまま入院…
紹介状をもらったその足で向かった病院。そこで「ほぼ骨肉腫で間違いありません」と告げられます。
そしてそのまま、制服のまま、家に帰ることなく入院となります。
私の場合痛みを感じ始めてから半年以上放置してしまっていたので腫瘍が骨を飛び出し大きくなっていました。
全身の検査もしました。幸いひざ以外には目に見える転移はありませんでした。
ですが、がんの怖いところは検査で何も見つからなくても、目に見えない微小な転移があるかもしれないということ。
きっと当時のわたしの身体もそうだったんじゃないかと思います。
一刻も早く治療を始めなければならない!先生たちのそういう空気をひしひしと感じました。
生検を受ける
そして2003年1月、生検を受けることになりました。
生検とは…「生体検査」の略。病気の診断のために生体の組織片を切り取って顕微鏡などで調べる検査。
各検査の結果、ほぼ骨肉腫で間違いないと診断がついていました。が、実際の細胞を見て100%そうだと確定しなければ治療を始めることができません。
全身麻酔での手術でした。5センチほど切開して腫瘍の一部を取りその場で顕微鏡で調べ迅速診断の結果が出ます。
まだかすかな希望を持っていた私は麻酔からさめ、残念な結果を聞いたショックと傷の痛みとで、この時初めて少し泣きました。
腫瘍は悪性だった・・・
腫瘍は悪性のものでした。そして必要な検査とはいえ腫瘍にメスを入れ一部を切り取っていますので、そこから細胞が飛び散っている恐れもあります。
生検手術の傷が落ち着くとすぐ抗がん剤治療が始まりました。
生検の迅速診断で悪性と出た時点で、抗がん剤治療に使うカテーテルを留置していました。
治療計画はおそらく標準的なもの。
術前化学療法4回→手術→術後化学療法6回 で約1年の治療になると説明を受けました。
この頃、高校2年で青春真っ只中な生活から突然がん患者となり、周りのみんなを見ては取り残された気持ちになり…友達が病院にお見舞いに来てくれる時はなるべく明るく振舞ったりしていたなぁ。
闘病生活通して、友達がたくさん支えてくれました(^^)いまも変わらず仲のいい素敵な友達です。