【実体験】1年に及ぶ辛い抗がん剤治療 こうやって乗り越えた!
がんと診断され、抗がん剤治療を控えている方
すでに何度か治療をし、あまりの辛さに負けそうな方
家族や友人ががんの治療をしている方、、少しでもこの記事が役に立ちますように。
抗がん剤による主な副作用と対策方法
●吐き気、嘔吐
個人差がありますが、ムカムカしたり、吐きそう!という症状が現れます。
私の場合回数を重ねるごとに症状は強くなっていきました。3クール目頃になると、投与前日から流し始める生理食塩水で嘔吐したこともありました。点滴台を押すガラガラガラ…という音や、食事を運んでくるワゴンの音もダメになりました。
配膳された食事を直視できなくなり、カーテンを隔てたお隣の方が病院食のフタをパカッと開ける音、匂い、とても辛くて布団にもぐりこんで食事の時間が終わるのを待ちました。
薬による副作用なのですが、治療に対する不安や恐怖など精神的な面も強くあると思います。
*対策方法
たいていの場合吐き気止めが処方されると思います。
今はとてもよく効く吐き気止めを出してもらえるとも聞きました。少しでも楽に過ごせるよう、薬をうまく使っていきましょう。
食べ物、飲み物は自分が欲しいと思うものを摂るようにしましょう。
副作用が強い時は食事のバランス等は考えなくて大丈夫!無理せずやり過ごしましょう。
私は食べられない時はサイダーだけ飲むことができました。
それも、スプライトはだめで三ツ矢サイダーしか受け付けなかった!そんなぐらい敏感になってしまいました。
食べたいものが出てきたときはチャレンジして食べてみてください。
辛くても必ず楽になる時が来ます。大丈夫!ほんの何日かの間辛抱してください。元気になったらたくさん食べられます!
●骨髄抑制
抗がん剤の投与により血液を作り出す骨髄の機能がダメージを受け、白血球や赤血球、血小板などが減少することを言います。
抗がん剤の投与から1~2週間後あたりに強く出、吐き気や倦怠感を耐え抜き回復したころにやってきます。
白血球が減少すると抵抗力が弱まり、通常時ならすぐに無害化できる細菌なども無害化できず、身体に大きな影響を及ぼすこともあります。
血小板が減少すると血液を凝固させる働きが弱まり、出血が起きやすく出血が止まりにくくなります。
*対策方法
感染予防のため、外出時には必ずマスクをし人の多い場所へ行くことは避けましょう。食事前 排泄時、こまめに手洗いをして清潔を保ちましょう。
白血球の数値によっては食べ物も制限されることがあります。生もの禁止、加熱された食事のみとなることが多いと思います。食中毒予防にも気を配りましょう!
この時虫歯があると抵抗力が弱っているため悪化するかもしれません。抗がん剤治療が決まったら、検診がてら歯医者さんに行っておきましょう。
●脱毛
毛の根元の細胞が抗がん剤の影響を受けると脱毛が起こります。
髪の抜け方は抗がん剤の種類、期間や量など、個人差もあります。
頭髪だけでなく眉毛やまつげも抜けるので私には精神的にとても辛い症状でした。
*対策方法
脱毛が起こる時期や、ウイッグのこと、再び生えてくることなどを知ることでかなり不安は解消されると思います。
私は10代でしたので、初めはとても戸惑いましたが周りの友達もすんなり受け入れてくれ、すぐに慣れました。慣れると病室でも帽子をかぶらずに過ごしたりしていましたね笑。
治療が終われば必ず生えてきます!毛質が変わることもありませんでした。現在は全くもって元通りになっています。脱毛に関しては深刻に考える必要はないですよ(#^.^#)
●疲労感・だるい・倦怠感
倦怠感と書くと軽く見えますが、もんのすごい倦怠感です。私の場合ですが、経験したことのない倦怠感でした。
とにかく吐き気と倦怠感で身の置きどころのないような苦痛でした。
*対策方法
眠って過ごす!!笑 本当に一番楽なのは昼も夜もできる限り眠ることです。副作用のつらさも感じず時間を進めることができるんです!
あんまり辛い時は少し眠くなるお薬も処方してもらえるかもしれません。使える薬は使っていきましょう。辛さに負けて心が折れてしまうと、抗がん剤を続けられなくなってしまうかもしれません。
あとはとにかく気を紛らすようにしてください。ドラマを一気見する、映画を見る、ゲームに没頭するでも良し。
以上が私が経験した主な副作用です。
他にも 貧血 下痢 便秘 手足のしびれなど、人によっては出るようです。
入院生活をどんどん快適にしよう!
がんの治療は辛いことたくさんあります。
化学療法のつらさ、手術のつらさ、思うようにならない辛さ、、、
でも、心を閉じてしまって孤独になってしまってはいっそう辛いです。
無理はしなくていいです、いいですができるだけ心を開いていきましょう。
入院患者さんにも色々な方がいますが、お話したいなと思える方がいたら話してみましょう!それだけで閉鎖的なカーテンの中での生活が少し変わるはずです。
ちょっとでもいいので、笑いましょう!
先生や看護師さんともコミュニケーションを取りいい関係を築いていきましょう。できる範囲でかまいません(#^.^#)
身体が辛い時は遠慮なく言いましょう!がまんする必要はないです。
長い人生困難もある!深刻になりすぎずにいこう!
病気がわかり、将来を悲観し不安に襲われている方もいると思います。当たり前です。
それぞれの生活環境、仕事、子育て…なんで私が!と思いますよね。そう思って当然なんです。
でも出来ればでいいです、どこかで切り替えていきましょう。
ずっと後ろ向きのまま治療することはしんどいことです。
困難に間違いはないのですが、楽しみも見つけていきましょう。
先日亡くなられた樹木希林さんの素晴らしいことば。
「おごらず 人と比べず 面白がって 平気に生きればいい」
この言葉に衝撃を受けました。
あなただけじゃないんです。長い人生、私たちには困難がやってくるものなんです。その分幸せな時を噛みしめて感謝して過ごしていきましょう!
治療の結果はどうなるかわからない。
でも今は治療に取り組むしかないんです。なるようになる、そういう気持ちも必要かもしれませんね。
今とても辛い方の力に 少しでもなれますように!